七夕賞(GⅢ)は福島競馬場・芝・右2000mで行われます。このコースはホームストレッチの右端、4コーナーのポケットからスタートします。高低差はそれほどないですが坂の頂上に位置し、スタンド前の直線は谷を下って上るような感じになります。最初の1コーナーまでの距離は約505m(Aコース時)あり、1~2コーナーはほぼ平坦です。向正面直線に入ると、間もなく緩い上り坂があり、3~4コーナーはスパイラルカーブとなります。コース全体の高低差は1.9mで、残り400m付近から下り坂です。さらに最後の直線の残り約150mから再び上るというコース形態です。最後の直線距離はAコース時が292.0m、Bコース時が297.5m、Cコース時が299.7mとなります。
4コーナーの下りで加速して直線に入るため、先行馬と差し馬が激突し、最後の直線は激しい追い比べとなります。1800mよりも前傾ペースになりやすく、展開一つで追い込み馬が間に合うこともありますが、やはり小回りコースで勝ち馬の中心は先行馬です。先行力があり、消耗戦に強い、渋太いタイプの馬が狙い目です。それでは過去10年で3着以内に好走した全30頭中26頭が該当するデータを元に好走しそうな馬を探していきます。
①過去1年以内に芝1800~2200mの古馬混合重賞で連対
22年 1番人気2着ヒートオンビート(21年チャレンジC 2着)
21年 7番人気2着ロザムール(21年中山牝馬S 2着)
21年 9番人気3着ショウナンバルディ(21年鳴尾記念 2着)
20年 3番人気1着クレッシェンドラヴ(19年福島記念 1着ほか)
19年 3番人気1着ミッキースワロー(19年新潟大賞典 2着)
17年 1番人気1着ゼーヴィント(17年AJC杯 2着ほか)
17年 5番人気2着マイネルフロスト(17年新潟大賞典 2着ほか)
16年 3番人気1着アルバートドック(16年小倉大賞典 1着)
16年 5番人気2着ダコール(16年小倉大賞典 2着)
14年 5番人気1着メイショウナルト(13年小倉記念 1着ほか)
14年 1番人気3着マイネルラクリマ(14年エプソムC 2着ほか)
【該当馬】
エヒト、ガロアクリーク、フェーングロッテン、ヒンドゥタイムズ、セイウンハーデス
②同年に準OPクラス以上の芝1800~2200mで1着、かつOPクラスの芝1800m以上で4着以内
20年 7番人気2着ブラヴァス(但馬S 1着/新潟大賞典 4着)
19年 2番人気2着クレッシェンドラヴ(三浦S 1着/福島民報杯 2着)
18年 4番人気2着マイネルサージュ(福島民報杯 1着/白富士S 3着)
13年 1番人気1着マイネルラクリマ(福島民報杯 1着/都大路S 2着)
【該当馬】
カレンルシェルブル、グランオフィシエ、セイウンハーデス
③過去に芝1800~2200mの重賞で3着以内
21年 2番人気1着トーラスジェミニ(20年 エプソムC 3着)
19年 12番人気3着ロードヴァンドール(17年 中日新聞杯 3着ほか)
17年 7番人気3着ソールインパクト(14年 東スポ杯2歳S 3着)
15年 2番人気1着グランデッツァ(12年 スプリングS 1着ほか)
15年 8番人気2着ステラウインド(14年 函館記念 3着)
13年 7番人気2着トレイルブレイザー(12年 京都記念 1着)
13年 14番人気3着タガノエルシコ(12年 朝日チャレンジC 3着)
【該当馬】
エヒト、ホウオウエミーズ、サンレイポケット、トーラスジェミニ、ガロアクリーク、フェーングロッテン、ヒンドゥタイムズ、セイウンハーデス
④前年12月以降に2勝クラス以上の芝1600m以上で1着
22年 6番人気1着エヒト(サンタクロースS 1着)
22年 2番人気3着アンティシペイト(福島民報杯 1着)
20年 6番人気3着ヴァンケドミンゴ(エールS 1着)
【該当馬】
ククナ、カレンルシェルブル、レッドランメルト、グランオフィシエ、ショウナンマグマ、ヒンドゥタイムズ、テーオーソラネル、セイウンハーデス
⑤過去1年以内に芝2000mの重賞で5着内
14年 10番人気2着ニューダイナスティ(13年新潟記念 5着)
【該当馬】
エヒト、ホウオウエミーズ、サンレイポケット、フェーングロッテン、ヒンドゥタイムズ、セイウンハーデス
本日の3着内に好走しそうなデータをクリアした馬は14頭(全16頭)です。殆どの馬がクリアしましたが、この中でもエヒト、フェーングロッテン、ヒンドゥタイムズ、セイウンハーデスあたりに注目していきたいと思います。現時点での本命候補はフェーングロッテンとしておきます。
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