有馬記念(GⅠ)は中山競馬場・芝・右2500mで行われます。このコースは外回りの3コーナーからスタートし、最初の4コーナーまでの距離は192mあります。道中がゆったりと流れることが多く、残り1000mあたりから非常に激しい攻防となり、騎手の仕掛けが勝負の分かれ目になると言われています。コーナーを6つ回るため、ロスなく立ち回れる先行馬が有利で、2200m同様にスタミナと底力が要求されます。それでは過去10年で3着以内に好走した全30頭が該当するデータを元に好走しそうな馬をさがしていきます(競馬最強の法則を参考)。
①同年に芝2000~2400mの古馬牡馬混合G1で連対、かつ過去に芝2400m以上のG1で連対
16年 2番人気2着キタサンブラック(ジャパンカップ 1着/天皇賞春 1着ほか)
14年 4番人気1着ジェンティルドンナ(天皇賞秋 2着/13年ジャパンカップ 1着ほか)
14年 1番人気3着ゴールドシップ(宝塚記念 1着/13年天皇賞春 1着ほか)
13年 1番人気1着オルフェーヴル(凱旋門賞 2着/11年有馬記念 1着ほか)
13年 2番人気2着ゴールドシップ(宝塚記念 1着/12年有馬記念 1着ほか)
10年 1番人気2着ブエナビスタ(天皇賞秋 1着/ ジャパンカップ 2着ほか)
08年 1番人気1着ダイワスカーレット(天皇賞(秋) 2着/07年有馬記念 2着)
【該当馬】
キタサンブラック、サトノクラウン、シュヴァルグラン
②同年に中山芝2000m以上のG2以上で3着以内、かつ別の芝2200m以上のG2以上で連対
16年 1番人気1着サトノダイヤモンド(皐月賞 3着/菊花賞 1着ほか)
16年 3番人気3着ゴールドアクター(日経賞 1着/オールカマー 1着)
15年 4番人気3着キタサンブラック(セントライト記念 1着/菊花賞 1着)
12年 1番人気1着ゴールドシップ(皐月賞 1着/菊花賞 1着)
12年 3番人気3着ルーラーシップ(日経賞 3着/宝塚記念 2着)
09年 2番人気1着ドリームジャーニー(オールカマー 2着/宝塚記念 1着)
08年 14番人気2着アドマイヤモナーク(日経賞 3着/京都大賞典 2着ほか)
07年 9番人気1着マツリダゴッホ(オールカマー 1着/AJC杯 1着ほか)
【該当馬】
サトノクロニクル、シャケトラ
③同年の秋以降に芝のG1で連対
11年 1番人気1着オルフェーヴル(菊花賞 1着ほか)
07年 5番人気2着ダイワスカーレット(エリザベス女王杯 1着ほか)
07年 6番人気3着ダイワメジャー(マイルCS 1着)
【該当馬】
キタサンブラック、サトノクラウン、シュヴァルグラン
④同年に中山芝1800m以上のG2以上で連対
14年 9番人気2着トゥザワールド(皐月賞 2着ほか)
10年 2番人気1着ヴィクトワールピサ(皐月賞 1着ほか)
09年 11番人気3着エアシェイディ(AJC杯 2着)
08年 10番人気3着エアシェイディ(AJC杯 1着)
【該当馬】
サクラアンプルール、シャケトラ、ルージュバック
⑤過去1年以内に芝2200m以上のG1で3着内
11年 7番人気2着エイシンフラッシュ(天皇賞春 2着)
11年 9番人気3着トゥザグローリー(10年有馬記念 3着)
09年 1番人気2着ブエナビスタ(オークス 1着)
【該当馬】
キタサンブラック、サトノクラウン、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、ミッキークイーン
⑥前走OPクラスの芝2000m以上で1着
15年 8番人気1着ゴールドアクター(アルゼンチン共和国杯 1着)
12年 10番人気2着オーシャンブルー(金鯱賞 1着)
10年 14番人気3着トゥザグローリー(中日新聞杯 1着)
【該当馬】
サトノクロニクル、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード
⑦過去に3000m以上のG1で3着内
15年 5番人気2着サウンズオブアース(14年菊花賞 2着)
13年 4番人気2着ウインバリアシオン(12年天皇賞春 3着)
【該当馬】
カレンミロティック、キタサンブラック、サウンズオブアース、シュヴァルグラン、レインボーライン
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本日の3着内に好走しそうなデータをクリアした馬は12頭(全16頭)と多くの馬がクリアしましたが、さすが有馬記念に出走する馬たちだなと思います。それでも本日のデータのみで評価するとキタサンブラック、サトノクラウン、シュヴァルグランあたりが一歩リードといった感じでしょうか。とりあえず現時点での本命候補はシュヴァルグランとしておきます。