産経賞オールカマー(GⅡ)は中山競馬場・芝・右・外2200mで行われます。このコースのスタート地点は4コーナーを曲がり終えたホームストレッチの右端になります。芝2000mのスタート地点から少し右に移動したところからの発走となり、最初の1コーナーまでの距離は約432m(Aコース時)あります。そこから外回りコースを使うため、2コーナーまでは直線に近い緩やかなカーブとなります。向正面の山の頂上から3~4コーナー中間までも、非常に緩やかなカーブを通ることになり、スピードに乗りやすいです。最後の直線距離は310mと、中央4場の中では最短で、なおかつゴール前には高低差約2.2mの急坂があります。最後の直線は310mと短いですが、クラスが上がるにつれて逃げ切りは難しくなりますが、逆に直線一気も難しいです。末脚の持続性、すなわちスタミナと底力が要求されます。なお、仮柵によるコース設定はA、B、Cの3パターンです。それでは過去10年で3着以内に好走した全30頭が該当するデータを元に好走しそうな馬を探していきます。
①過去に芝2000m以上の古馬混合G1で連対
21年 3番人気3着グローリーヴェイズ(QE2世C 2着ほか)
20年 2番人気2着カレンブーケドール(19年ジャパンC 2着)
18年 1番人気1着レイデオロ(17年ジャパンC 2着)
17年 1番人気2着ステファノス(17年大阪杯 2着ほか)
16年 1番人気1着ゴールドアクター(15年有馬記念 1着)
15年 1番人気2着ヌーヴォレコルト(14年エリザベス女王杯 2着)
13年 1番人気3着ダノンバラード(13年宝塚記念 2着)
【該当馬】
該当馬なし
②同年6月以降に芝1600~2000mの重賞で連対
20年 5番人気1着センテリュオ(マーメイドS 2着)
19年 3番人気2着ミッキースワロー(七夕賞 1着)
16年 3番人気2着サトノノブレス(鳴尾記念 1着)
14年 2番人気1着マイネルラクリマ(エプソムC 2着)
13年 2番人気2着メイショウナルト(小倉記念 1着)
【該当馬】
ヴェルトライゼンデ、ジェラルディーナ
③過去に芝2200mのG2以上で3着以内
20年 3番人気3着ステイフーリッシュ(20年京都記念 3着ほか)
19年 6番人気3着グレイル(18年セントライト記念 3着)
18年 3番人気2着アルアイン(18年京都記念 2着ほか)
18年 2番人気3着ダンビュライト(18年AJCC 1着)
17年 3番人気3着タンタアレグリア(17年AJCC 1着)
15年 3番人気1着ショウナンパンドラ(15年宝塚記念 3着)
15年 7番人気 3着ミトラ(15年AJCC 2着)
12年 2番人気 1着ナカヤマナイト(12年AJCC 2着)
12年 6番人気 3着ユニバーサルバンク(11年京都新聞杯 2着)
【該当馬】
アドマイヤアルバ、ウインキートス、ヴェルトライゼンデ、ソーヴァリアント、デアリングタクト、テーオーロイヤル、バビット、フライライクバード、ロバートソンキー
④同年にOPクラスの芝1800~2000mで連対
19年 4番人気1着スティッフェリオ(小倉大賞典 1着)
14年 7番人気2着ラキシス(中日新聞杯 2着)
12年 4番人気2着ダイワファルコン(中山金杯 2着)
【該当馬】
ヴェルトライゼンデ、ジェラルディーナ
⑤過去中山2000m以上で3勝以上
21年 2番人気1着ウインマリリン(日経賞 1着ほか)
16年 6番人気3着ツクバアズマオー(中山金杯 1着ほか)
14年 12人気3着クリールカイザー(湾岸S 1着ほか)
13年 9番人気1着ヴェルデグリーン(常総S 1着ほか)
【該当馬】
クレッシェンドラヴ
⑥過去に芝2200m以上のG1で連対
17年 5番人気1着ルージュバック(15年優駿牝馬 2着)
【該当馬】
デアリングタクト
⑦同年に芝2000m以上の古馬混合G2以上で1着
21年 5番人気2着ウインキートス(目黒記念 1着)
【該当馬】
該当馬なし
本日の3着内に好走しそうなデータをクリアした馬は11頭(全13頭)です。殆どの馬がクリアしましたが、長期休養明けの馬も数頭いますので悩ましいところですね。この11頭の中でもヴェルトライゼンデ、ジェラルディーナ、デアリングタクトあたりが面白そうです。とりあえず現時点での本命候補はデアリングタクトとしておきます。
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