エリザベス女王杯(GⅠ)は京都競馬場・芝・右・外2200mで行われます。このコースは正面スタンド前直線入り口付近からスタートします。1コーナーまでの距離は約400m(Aコース)あります。1~2コーナーは平坦で、2コーナーを回ると、約500mのバックストレッチとなります。向正面半ばからは徐々に坂を上り、3コーナーのところで頂上を迎えます。そして4コーナーにかけて下るというレイアウトです。外回りコース使用で高低差は4.3m(内回りは3.1m)です。最後の直線は平坦で、Aコース時が403.7m、B、C、Dコース時が398.7mとなります。
古馬のレースでは上がりの速い競馬が多く、下り坂で一気にペースが速くなります。そのまま最後の直線でどこまでトップスピードを維持できるかの勝負となり、一瞬の切れよりも、スピードの持続力が問われます。ある程度の位置を取らないと差し届かないことが多いです。道中のペース、展開次第で逃げ・先行馬の行った行ったになり、レース展開を読むことが重要です。それでは過去10年で3着以内に好走した全30頭中27頭が該当するデータを元に好走しそうな馬を探していきます。
①同年に古馬牡馬混合の芝2000m以上の別定G2以上で3着以内(G2なら連対)、かつ過去に京都芝2000m以上のG1で連対
20年 1番人気1着ラッキーライラック(大阪杯 1着ほか/19年エリザベス女王杯 1着)
18年 1番人気3着モズカッチャン(札幌記念 3着/17年エリザベス女王杯 1着)
17年 3番人気3着ミッキークイーン(宝塚記念 3着/15年秋華賞 1着)
15年 1番人気2着ヌーヴォレコルト(オールカマー 2着/14年エリザベス女王杯 2着)
14年 3番人気1着ラキシス(オールカマー 2着/13年エリザベス女王杯 2着)
【該当馬】
該当馬なし
②同年の秋華賞で僅差の好走、かつ芝1600m以上の重賞で1着もしくはGⅠで連対
23年 3番人気3着ハーパー(秋華賞 3着/オークス 2着)
17年 5番人気1着モズカッチャン(秋華賞 3着/オークス 2着ほか)
15年 4番人気3着タッチングスピーチ(秋華賞 6着 ※0.3秒差/ローズS 1着)
14年 1番人気2着ヌーヴォレコルト(秋華賞 2着/オークス 1着)
【該当馬】
該当馬なし
③京都芝2000m以上のGⅠを含み過去にGⅠを2勝以上
16年 2番人気3着ミッキークイーン(15年秋華賞/オークス 1着)
【該当馬】
該当馬なし
④過去に芝・ダ2000m以上の古馬混合GⅠで連対
19年 7番人気2着クロコスミア(18年エリザベス女王杯 2着ほか)
18年 9番人気2着クロコスミア(17年エリザベス女王杯 2着)
【該当馬】
ライラック
⑤同年6月以降に芝1800m以上の古馬混合重賞で3着以内
23年 5番人気2着ルージュエヴァイユ(府中牝馬S 2着ほか)
22年 4番人気1着ジェラルディーナ(オールカマー 1着ほか)
22年 5番人気2着ウインマリリン(札幌記念 3着)
21年 9番人気3着クラヴェル(新潟記念 3着ほか)
20年 5番人気2着サラキア(府中牝馬S 1着)
20年 3番人気3着ラヴズオンリーユー(鳴尾記念 2着)
19年 3番人気1着ラッキーライラック(府中牝馬S 3着)
18年 3番人気1着リスグラシュー(府中牝馬S 2着)
17年 9番人気2着クロコスミア(府中牝馬S 1着)
16年 3番人気1着クイーンズリング(府中牝馬S 1着)
15年 6番人気1着マリアライト(マーメイドS 2着)
14年 6番人気3着ディアデラマドレ(府中牝馬S 1着)
【該当馬】
コスタボニータ、シンティレーション、シンリョクカ、ホールネス
⑥同年にOPクラス以上の芝2200m以上で1着
19年 1番人気11ラヴズオンリーユー(優駿牝馬 1着)
【該当馬】
ホールネス
⑦過去にG2以上の芝1800m以上で連対
23年 1番人気1着ブレイディヴェーグ(ローズS 2着)
16年 12番人気2着シングウィズジョイ(フローラS 1着)
【該当馬】
エリカヴィータ、シンティレーション、スタニングローズ、ハーパー、モリアーナ、ライラック、レガレイラ
本日の3着内に好走しそうなデータをクリアした馬は10頭(全19頭)です。半数の馬がクリアしましたが、この中でもライラック、シンティレーション、ホールネスあたりに注目していきたいと思います。とりあえず現時点での本命候補はホールネスとしておきます。
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