例年であれば阪神芝2000mでの開催となるマーメイドステークス(GⅢ)ですが、今年は阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事の影響で、京都競馬場・芝・右2000mで行われます。このコースのスタート地点は、メインスタンドの目の前です。スタートして間もなくゴール板を過ぎ、1コーナーにさしかかります。1コーナーまでの距離は約300m(Aコース時)あり、1~2コーナーは平坦です。バックストレッチの距離は約400mあり、ここで高低差3.1mの坂を上り、3~4コーナーにかけて下ります。最後の直線は平坦で、Aコース時が328.4m、B、C、Dコース時が323.4mです。最後の直線距離は中央場所の中で中山に次いで短いです。
ゴール前の直線が短く、先行有利のように見えますが、コーナーでゴチャつくため先行馬は馬群で揉まれやすく数字以上に消耗しやすいです。長い脚よりも、一瞬の脚が求められます。乗り難しいコース形態で波乱が起きやすいです。他のコースに比べて騎手の腕も重要な要素であり、このコースを熟知しているリーディング上位騎手を狙いたいです。過去10年の阪神競馬場開催のデータが役に立つかは不明ですが、過去10年で3着以内に好走した全30頭中28頭が該当するデータを元に好走しそうな馬を探していきます。
①過去1年以内に3勝クラスの芝1800~2400mで3着以内
23年 1番人気1着ビッグリボン(サンタS 1着)
21年 5番人気2着クラヴェル(大原S 3着)
20年 7番人気1着サマーセント(下鴨S 3着)
19年 7番人気1着サラス(パールS 3着ほか)
19年 5番人気3着スカーレットカラー(パールS 1着)
18年 10番人気1着アンドリエッテ(パールS 3着)
18年 9番人気2着ワンブレスアウェイ(阿武隈S 1着)
18年 4番人気3着ミエノサクシード(西宮S 2着)
16年 6番人気1着リラヴァティ(パールS 1着ほか)
15年 8番人気1着シャトーブランシュ(難波S 3着)
15年 1番人気2着マリアライト(緑風S 1着)
14年 1番人気1着ディアデラマドレ(パールS 2着)
【該当馬】
アグラシアド、インザオベーション、エリオトローピオ、エーデルブルーメ、ゴールドエクリプス、ジュリアバローズ、セントカメリア、タガノパッション、ピンハイ、ファユエン、ベリーヴィーナス、ミッキーゴージャス
②同年に芝1800m以上の重賞もしくは牡馬混合のOP特別で3着以内
22年 4番人気2着マリアエレーナ(愛知杯 2着)
20年 3番人気3着リュヌルージュ(中山牝馬S 2着)
17年 3番人気1着マキシマムドパリ(愛知杯 1着ほか)
17年 2番人気2着クインズミラーグロ(福島牝馬S 3着ほか)
15年 10番人気3着パワースポット(中山牝馬S 3着)
14年 2番人気3着フーラブライド(中山牝馬S 1着ほか)
【該当馬】
コスタボニータ、セントカメリア、タガノパッション、ミッキーゴージャス
③過去1年以内に芝1800~2000mの重賞で5着以内
23年 3番人気2着ウインマイティー(22年マーメイドS 1着)
23年 10番人気3着ホウオウエミーズ(小倉大賞典 5着)
22年 1番人気3着ソフトフルート(愛知杯 4着)
21年 6番人気3着シャドウディーヴァ(中山牝馬S 5着ほか)
20年 2番人気2着センテリュオ(愛知杯 5着ほか)
【該当馬】
アレグロモデラート、エリカヴィータ、キミノナハマリア、コスタボニータ、ゴールドエクリプス、タガノパッション、ピンハイ、ミッキーゴージャス
④同年に2勝クラス以上の芝2000mで1着
19年 10番人気2着レッドランディーニ(御室特別 1着)
【該当馬】
アリスヴェリテ、エーデルブルーメ、キミノナハマリア、ベリーヴィーナス、マリネロ、ミッキーゴージャス
⑤過去に1600m以上のG1で3着以内
22年 10番人気1着ウインマイティー(20年優駿牝馬 3着)
16年 5番人気3着ココロノアイ(阪神JF 3着)
【該当馬】
該当馬なし
⑥前走2勝クラス以上の芝1600m以上で1着
17年 6番人気3着アースライズ(賢島特別 1着)
14年 13番人気2着コスモバルバラ(野島崎特別 1着)
【該当馬】
アリスヴェリテ、エーデルブルーメ、コスタボニータ、ベリーヴィーナス、ホールネス
本日の3着内に好走しそうなデータをクリアした馬は19頭(全24頭)です。殆どの馬がクリアしましたが、この中でもエーデルブルーメ、タガノパッション、ベリーヴィーナス、ミッキーゴージャス、コスタボニータあたりに注目していきたいと思います。とりあえず現時点での本命候補はミッキーゴージャスとしておきます。
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