皐月賞(GⅠ)は中山競馬場・芝・右2000mで行われます。このコースは4コーナーを曲がり終えたホームストレッチの右端からスタートします。単純に芝1800mのスタート地点が200m右へスライドしたところで、最初の1コーナーまでの距離は約405m(Aコース時)あります。1~2コーナーの中間までは上り坂で、その後は内回りコースに入り、向正面の直線は平坦です。3~4コーナーは緩い下り坂になっており、最後の直線距離は310mと、中央4場の中では最短です。なおかつ、ゴール前には高低差約2.2mの急坂があります。なお、仮柵によるコース設定はA、B、Cの3パターンです。
脚質的には先行馬が強く、更に後半は長くいい脚が求められます。ゴール前の急坂を2度超えるため、タフさも要求されます。また、マクリがハマり易いのも特色であるように、騎手の腕一つで結果を左右することも少なくはないです。母数は少ないですが、マクリで結果を残している代表例は戸崎圭太騎手です。外枠が幾分有利で、秋の9月開催は野芝がメインで時計が速くなります。この開催に関してはタフさに加え、持ち時計にも注意を払いたいです。近年は馬場整備の向上もあってか、枠の有利不利は少なくなってきています。それでは過去10年で3着以内に好走した全30頭が該当するデータを元に好走しそうな馬を探してきましょう。
①前走スプリングSで1着
20年 8番人気3着ガロアクリーク(スプリングS 1着)
15年 4番人気3着キタサンブラック(スプリングS 1着)
13年 1番人気1着ロゴタイプ(スプリングS 1着)
【該当馬】
ベラジオオペラ
②前走弥生賞で1着
21年 8番人気2着タイトルホルダー(弥生賞 1着)
16年 3番人気2着マカヒキ(弥生賞 1着)
14年 1番人気2着トゥザワールド(弥生賞 1着)
【該当馬】
タスティエーラ
③前走スプリングSで2~3着
18年 7番人気1着エポカドーロ(スプリングS 2着)
15年 2番人気2着リアルスティール(スプリングS 2着)
【該当馬】
ホウオウビスケッツ、メタルスピード
④前走弥生賞で3着以内、かつ過去に芝1600mの重賞で連対
22年 1番人気3着ドウデュース(弥生賞 2着/朝日杯FS 1着)
17年 12番人気3着ダンビュライト(弥生賞 3着/サウジアラビアRC 2着)
13年 3番人気3着コディーノ(弥生賞 3着/朝日杯FS 2着)
【該当馬】
該当馬なし
⑤前走若葉Sで連対
19年 4番人気2着ヴェロックス(若葉S 1着)
14年 8番人気3着ウインフルブルーム(若葉S 2着)
【該当馬】
ショウナンバシット、ラスハンメル
⑥過去に中山芝2000mの重賞で1着
20年 1番人気1着コントレイル(ホープフルS 1着)
19年 1番人気1着サートゥルナーリア(ホープフルS 1着)
18年 8番人気3着ジェネラーレウーノ(京成杯 1着)
【該当馬】
ソールオリエンス、タスティエーラ
⑦過去に芝1800~2000mの重賞で連対
22年 5番人気1着ジオグリフ(共同通信杯 2着ほか)
22年 3番人気2着イクイノックス(東スポ2歳S 1着)
21年 2番人気1着エフフォーリア(共同通信杯 1着)
19年 3番人気3着ダノンキングリー(共同通信杯 1着)
17年 9番人気1着アルアイン(毎日杯 1着)
16年 8番人気1着ディーマジェスティ(共同通信杯 1着)
16年 1番人気3着サトノダイヤモンド(きさらぎ賞 1着)
15年 3番人気1着ドゥラメンテ(共同通信杯 2着)
14年 2番人気1着イスラボニータ(共同通信杯 1着)
13年 2番人気2着エピファネイア(ラジオNIKKEI杯2歳S 1着)
【該当馬】
グリューネグリーン、ソールオリエンス、タスティエーラ、タッチウッド、トップナイフ、ファントムシーフ、フリームファクシ、ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ
⑧過去に芝1600mの重賞で1着
21年 6番人気3着ステラヴェローチェ(サウジアラビアRC 1着)
20年 3番人気2着サリオス(朝日杯FS 1着ほか)
17年 4番人気2着ペルシアンナイト(アーリントンC 1着)
【該当馬】
該当馬なし
⑨過去に中山芝2000mのOP特別以上で1着
18年 9番人気2着サンリヴァル(芙蓉S 1着)
【該当馬】
ソールオリエンス、タスティエーラ、ベラジオオペラ
本日の3着内に好走しそうなデータをクリアした馬は12頭(全20頭)です。約半数の馬がクリアしましたが、この中でもベラジオオペラ、タスティエーラ、ホウオウビスケッツ、ソールオリエンスあたりが面白そうです。とりあえず現時点本命候補はベラジオオペラとしておきます。
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